【保存版】源泉徴収の書き方をやさしく解説|はじめてでも迷わない手続きマニュアル
源泉徴収票の作成や記入って、何から始めればいいの?
そんな疑問を抱えている方に向けて、この記事では「源泉徴収の書き方」を基本から丁寧に説明していきます。
特に、はじめて従業員を雇った個人事業主さんや、小規模な会社の担当者にとっては、税務署への提出や本人への交付など、わからないことだらけ。でも安心してください。この記事を読めば、源泉徴収票の基本から具体的な記入方法まで、誰でも迷わず書けるようになります。
🔍 源泉徴収とは?まずは仕組みをカンタンに確認
源泉徴収とは、給与や報酬を支払う側(会社や個人事業主)が、所得税などをあらかじめ差し引いて税務署に納める仕組みのことです。
✅ 主に対象となるのはこんな支払い
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給与や賞与
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弁護士や税理士など士業への報酬
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フリーランスへの業務委託費
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原稿料・講演料 など
つまり、「人にお金を払う立場」になると、支払うたびに源泉徴収が発生するケースがあるということですね。
📝 源泉徴収票とは?どんなときに作成するの?
源泉徴収票とは、年間で支払った給与・引かれた税金の合計を証明する書類で、毎年従業員に渡す必要があります。確定申告や年末調整でも大切な役割を果たします。
提出・交付のタイミング(年末調整が完了したあと)
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従業員に交付する分
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税務署に提出する分(条件により)
🧾 源泉徴収票の書き方【基本編】
📌 ① 支払金額欄
→ 給与や賞与など、実際に支払った金額の合計を記入します。交通費や非課税の通勤手当などは含めません。
📌 ② 所得控除後の金額欄
→ 各種所得控除(基礎控除、扶養控除など)を差し引いたあとの課税対象の金額。
📌 ③ 源泉徴収税額欄
→ 実際に差し引いた所得税額を記載します。年末調整で調整した最終金額にしてください。
📌 ④ 社会保険料等の金額欄
→ 健康保険・厚生年金・雇用保険など、給与から天引きした社会保険料の合計。
📌 ⑤ 控除対象扶養親族の数
→ 年末時点で扶養している親族の人数を記入。年の途中で変更があった場合は、年末時点での情報を記載。
📌 ⑥ 住所・氏名・マイナンバー
→ 従業員本人の情報を記入(マイナンバーの記載は税務署提出用のみでOK)
📂 書式はどこで入手できる?記入は手書き?デジタル?
書式の取得方法
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国税庁のWebサイトでPDF・Excel形式のひな形をダウンロード可能
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給与ソフトを使って自動作成もOK(例:弥生給与、freee、マネーフォワードなど)
手書きかデジタルか
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少人数であれば手書きでも問題ありません。
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従業員が多い、記入ミスを防ぎたいなら会計ソフト利用が便利です。
💡 源泉徴収の書き方でよくあるミスと注意点
よくあるミス | 対処法・防ぎ方 |
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控除金額の記載漏れ | 年末調整で提出された扶養控除申告書と照らし合わせて確認 |
非課税の手当を含めてしまう | 通勤手当など非課税枠を確認し、給与額から除外 |
マイナンバーを本人交付用にも記載してしまう | 税務署提出用と分けて記載 |
📌 フリーランス・外注先に支払う報酬も源泉徴収が必要?
はい、業務委託契約や原稿料などをフリーランスに支払う際にも、源泉徴収が必要になることがあります。
たとえば:
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10万円の原稿料 → 源泉徴収税額1万210円(10.21%)を差し引き、残額を支払う
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差し引いた税金は、支払った翌月10日までに納付が必要
🌼 源泉徴収票を出すときのチェックリスト(実務に使える)
✅ 支払金額・控除額・税額を正確に記入したか?
✅ 扶養人数・控除対象親族の記載に間違いはないか?
✅ 税務署用と本人交付用を正しく区別しているか?
✅ マイナンバーの扱いに注意しているか?
✅ ソフトや様式の最新版を使っているか?
📝 まとめ:はじめてでも安心!源泉徴収票の作成は手順通りでOK
源泉徴収の書き方は、一見むずかしそうに見えても、**ポイントさえ押さえれば誰でもしっかり対応できます。**とくに、税務署への提出や従業員への交付といったルールを守ることが大切です。
これから源泉徴収票を作成する方も、すでに作成している方も、この記事を参考にして、ミスなく・わかりやすく・安心して手続きを進めてくださいね。